プロフィール
金子太登 / Taito Kaneko
ボイストレーナー / ボーカルトレーナー
喉の機能を根本から高め、
誰もが理想通りに歌えるようになるためのサポートを提供している。
クライアントには、歌手、ラッパー、医師、予備校教師、落語家などがいる。
メッセージ
こんにちは、ボイストレーナーの金子たいとです。
ここでは、僕がどんな風にして歌唱力を高めてきたのかをお話したいと思います。
リラックスしてざっくばらんに話していくので、
お菓子でもポリポリ食べながらリラックして読んでみてください。笑
地声で叫び続けた「張り上げ」時代
さっそく僕が最初に歌い始めたきっかけを書いていきたいのですが、、
それが全く覚えていないんですよ。笑
ただ、昨日ひさしぶりに実家に帰ったら
「ちっちゃい頃からよく歌ってくれたんだよー。」
と母が笑いながら言ってたので、とくにこれといった理由はないようで。
とにかく物心ついたころから歌うことが好きだったようです。笑
ただ、「ちゃんと歌が上手くなりたいな」と思ったきっかけは明確にあって。
今から10年前の14歳のときですね。
当時、母が車の中で聞いていた、CHEMISTRYとEXILEというボーカルグループがあるのですが。
何度も車の中から流れてくる曲を聴いているうちに、その両グループのボーカルを好きになってしまったのです。笑
特に、当時のEXILEのATSUSHIさんの声は
強面なのに、歌声はとろとろに甘くて完全に一目惚れしちゃいましたね。笑
「え、男なのにこんなに綺麗な声出せるの…?」みたいな。
そんなふうに衝撃を受けたのがきっかけで、
「彼みたいに歌が上手くなりたい…!」と歌の練習をするようになっていきました。
当たり前のように高音が出ない
とはいえ、周りの友達にも親にも歌が好きなことを言っていませんでした。
だってなんか恥ずかしいから。笑
でも歌は上手くなりたかったので、コッソリ練習はしたい。
そこで親が仕事で出かけている隙を狙って、家の窓をピチッと閉めて
CDを流しながら初めて歌ってみたんですね。
そしたらですね。。
見事に高音が出ない。
たしか、地声で出せる限界音がE4(真ん中のミ)で、
それ以上の音域は叫ぼうと思っても、喉がヒリヒリして叫べない…みたいな
状態でした。
いや、ふつうに厳しいですよね。
だって、地声の音域がE4以下で歌える曲なんて、「宇宙戦艦ヤマト」くらいのもんです。汗
一般的なポップスとかロックで歌える曲は、ほぼ選択肢になかったので、
かなりショックでした。
しかも、高音が出ないだけならまだマシですが、
発声が悪いときというのは、あらゆるスキルが低いものでして。
実際のところ、僕のむかしの発声状態は、
・2、3曲歌うと裏声がガラガラ枯れる
・10曲も歌うと、地声もガラガラに枯れる
・声量を出そうと思っても、喉にロックがかかったようになって大きな声が出ない
・声が震えてロングトーンが出せない
・当たり前のようにビブラートがかけられない
まさに地獄。
毎回、カラオケから出てくるときには、喉がヒリヒリして痛かったので
のど飴を買って舐めて静かにしてないといけないレベルでした。
今おもえばよく喉を壊さなかったな。と思います。
ミックスボイスの存在を知る
で、さすがにこの状況はやばいだろうと。
「なんとかして、楽に高音を出せないものか。。歌が上手くなりたい。。」と渇望してました。
そんなある日のこと。
家のベットでゴロゴロしながら
ぼんやり携帯を眺めていたら、ひとつの質問を見つけたんです。
「プロの歌手ってなんであんなに高い声出せるんですか?やっぱり才能ですか?」
という、まあよく見かける質問ですね。
その頃の僕は
「なんだかんだ言って、高音は才能なんだろうなー」と思っていたので、
その質問を読みながら、
「うんうん、やっぱ高音は才能だよなー」と思っていました。
が、そのまま画面をスクロールして、質問の回答をみたその時。
「歌手って基本ミックスボイスで歌っている方が多いですよ。
地声と裏声が混ざったような声っていうか、、そんな感じの声で歌ってるっぽいです。
質問者さんも一回ググってみたらどうですか。」
…
もうね、震える手を必死に抑えながら、瞬きするのも忘れて携帯に見入ってました。
「そうか…!」と。
「地声と裏声を繋げられるようになれば高い声が出るのか!」と。
今まで僕は、「高音が出る歌手は、元々の地声が高いから
高音が出んだろーな。」と思い込んでました。
“才能がないと、高音は出せないのだ。”と。
でもそれは違ったのです。
実際は、彼らの声は「ミックスボイス」という発声状態になっていたのです。
低音の地声から高音の裏声までスムーズにつながっているからこそ、高音が出せるようになっていたのです。
この時が、「ミックスボイス」とやらを習得するしか、凡人の僕が歌が上手くなる道はないんだな。と悟った瞬間でした。
ボイトレ本と格闘
そこからは、ミックスボイスの情報を求めて、狂ったようにバチャバチャと音を立ててネットの海を泳ぎ始めました。
それは、動画だったりブログだったり。
まるでスナイパーのように、ミックスボイスを習得するための情報を隅から隅まで、探し続けました。
ただですね。結局は大人しくボイトレ本を買ってみることにしたんです。笑
もちろん今ならね、わかりやすい情報がネットにゴロゴロ転がってるじゃないですか。
だから、仮に本がなくてももうちょっとスムーズに勉強できたんだろうなーと思うんですけど。
当時は、”〇〇ぼいす”(自主規制)というサイトくらいしかミックスボイスについての詳しい情報がなかったんですよ。笑
つまり圧倒的に情報不足だったんです。
で、そんなこんなで
本を手に入れてからは、CDの音源をi pod に突っ込んで、
ピアノスケールに合わせて毎日コツコツ練習していきました。
部活でバスケットボールをシュートしながら、「ゴッゴッ!」と、叫んでみたり。
学校に行く通学中の田んぼ道で、急に「ネイネイネイ!」と奇声をあげたり。
田んぼですれ違ったおばちゃんが、お口パッカーんで
こっちを見ていたのを思い出します。
まあ側から見れば、どこからどうみても完全な不審者ですからね。
ですが、頭がおかしくなっていた僕にとって、そんなことはもはやどうでも良いのです。
とにかくミックスのしっぽさえ掴めればそれでOK。
そんな考えで、ガムシャラに朝から晩まで声を出し続けてました。
が、またしても
本についているCDの通りに練習しても全然できないんですよ。
いや、「その本が悪い!」と言いたいわけじゃないんですよ。
「はい、地声で叫ばないでー!」とか、
「この音域でミックスボイスに移行してー!」とか。
外人のトレーナーがいろんな指示をして励ましてくれて、その注意点を
聞いてやってるんですけど、一向にミックスの感覚が分からないんです。
高い声を出そうと思えば
地声の張り上げになるし、力を抜けばただの裏声になるし。
そんなことを何百回と繰り返してるんですよ。
そんなの耐えられっこありません。
「あーやっぱり僕には歌のセンスがないからダメだー」。。となり、
押し入れに本は押し入れの中にポンと投げ込んで、諦めました。
「諦める」とか、トレーナーが一番言ってはいけないことなんですけどね。苦笑
でもあまりにも無理ゲーだったので、一回ボイトレは放置したんです。
灰色の大学時代
ボイトレを諦めた高校時代の3年間はあっという間に過ぎ去りました。
しかも嫌な記憶しかないので、ここではカット。笑
で、その後は、なんとか大学に滑り込みで合格したのですが、これが最高につまらなくて。。
というのも大学っていうと、
たくさん友達作って、彼女作って、サークル入って、最後の青春!!みたいな。
最高のモラトリアムだー!!みたいな、そんなイメージが僕の中にあったんですよ。笑
だから、入学するまでは大学が楽しみで楽しみで。
でもいざ入学してみると、まったくの真逆で。
想像していた夢のキャンパスライフとは程遠い、灰色のキャンパスライフが僕を待ち受けていました。
まずですね、シンプルに友達ができません。
入学して初日のオリエンテーション(説明会)で、たまたま隣になった優しい男子となんとか友達(っぽい関係)になったものの、
そのあとはひとりも友達ができなかったんですよね。
だから何をやるときもずーっと1人で行動してました。
ひとりで電車に乗って
ひとりでお昼ご飯食べて、
ひとりで帰る。
とくにお昼ご飯がキツかったですね。
だってひとりで学食に行くと、「あの人ひとりでご飯食べてる〜。w 寂しい人w」って思われそうじゃないですか笑
自意識過剰かもしれないんだけども。
だから大学の近くの公園で、ひとりで弁当を食べてました。
リアルに、弁当にバサバサとたかってくるハトたちが唯一の友達でしたよ。
速攻で追い払ってましたけど。
まあ今だからこうやって、ふざけて話せますけどね。
真面目な話、大学と家を往復する日々には本当にうんざりしてました。
いったいなんのために大学に来たんだろうかと。
友達はいないし、彼女もいない。
授業はつまらないし、とにかく暇だし、やりたいことはないし。。
で、そんな時に
ふと周りを見渡すと、なんか楽しそうにしてる連中がたくさんいるんです。
親が不動産持ってて、就職する必要ないくらいお金持ちな人もいたし、
イケメンすぎてミスターコン出て、カレンダーの予定がデートでびっしりな人もいた。
将来の夢がガチッと決まってて、早い段階からガンガン勉強している人もいたし、
コミュ力高くて、いつも人の輪の中心で活躍している人もいた。
はっきり言って、そういう充実してそうな人を見ると
むかしはめちゃくちゃ羨ましかったです。
あまりに眩しく見えて、僕の目はあっさりつぶれました。
だって、自分には何もとりえがなかったから。
勉強ができるわけでもない。
スポーツができるわけでもない。
コミュニケーション能力も低い。
元の頭がいいわけでもない。
ルックスがいいわけでもない。
お洒落でもない。
ぜんぶ中途半端。または並以下。
「これだ!これが僕の特技だ!」
そんなものは一つもありませんでした。
だから
「このままだと、なんの特技もないまま4年間終わっちゃうよな。。」
と真剣に思ったんです。
そんなとき
ふと、むかしあっさり投げ出してしまったボイトレの存在が脳裏に浮かんだのです。
やっぱり、僕にとって歌は大切なもの。
辛くて挫けそうなときも歌に助けられたし、何より歌うことが楽しい。
「僕には歌しかない。」と思ったんです。
まとまった時間をとれるのはきっと大学生が最後だし、
もう一度本気でボイトレをやってみようと思ったんです。
「ミックスボイスを目指すな!」
そんなふうにして、ボイトレ情報をかき集めていたある日のこと。
ぼんやりとTwitterを眺めていたら、
ふと、あるボイストレーナーらしき人のツイートが目にとまったんです。
そのとき、僕は自分の目を疑いました。
なぜならそこには、今まで僕がどんなに
ネットの海を泳いでも見つけられなかった、
黄金の海が広がっていたからです。
・ミックスボイスの習得に必要な土台の組み方
・裏声の音域を劇的に拡大する方法
・シンプルに地声で高音を出す方法
「これ、本当に無料で良いのか?」と思ってしまうほどの情報が
ズラリとタイムラインに並んでいるんです。
この時、直感的に、「この人ならきっと自分の声を変えてくれる」と思いました。
そこで、さっそくレッスンを受けてみることにしたんです。
そして、レッスン当日。
先生が、「スタジオの最寄り駅まで迎えに行きますよ」とメールをくれたので、
駅に着くと、僕は先生が迎えにきてくれるのを駅の出口で待っていました。
そんなふうにボーッとスマホを眺めながら待っていると、頭がヒヤっと冷たくなったので、空を見上げたら
灰色の空からポツポツと雨が降り出してきて。
「あー傘忘れたー。。最悪だ。。」と思った、そのときでした。
何やら、ただ者ではない雰囲気の男性が、こちらに向かって歩いてくるんです。
明らかに身長180cmオーバー。がっしりした体格。
そして真っ黒な浴衣。
そんな人が、傘を差しながらゆっくりとこちらに向かって歩いてくるわけですよ。
そんな状況、誰だってビビりますよね。。笑
そして、その男性は僕の前で止まり、
「たいとくんかな?はじめまして。」
とゆっくりと挨拶しました。
そのずっしりとした深みのある声に、僕の身体はカチコチに固まりました。
実際、聞いたことある人はわかると思うのですが、
今まで生きてきた中で、どんな声よりも深みがあり、
胸の奥をグワングワン揺らされるような、そんな声なのです。
ただ実際に話してみると、生徒さんの喉と真剣に向き合っている
とても優しい方でしたね。
何も知らないへっぽこの僕にも、
たしかな根拠を持って、ていねいに一つ一つボイトレの知識を教えてくれました。
そして、とつぜん彼が
「いきなりミックスボイスの練習したって上手くいかないよ。
地声と裏声を分けることから始めよう。」
と、平然とした顔で言い放ったのです。
先生は続けました。
「僕らの喉のパーツって、ごちゃごちゃに絡まってるんだよね。
たとえば、開いた手の”小指”だけを曲げるって難しいでしょ?
つい、薬指とかも一緒に曲げてしまうと思うんだよね。
そんな感じのことが金子くんの喉で起きてる。
だから、それぞれのパーツをバラバラに動かせるように、
喉の整理整頓をしてあげる必要があるんだよ。」
衝撃で頭が真っ白になりました。
というのも、それまでの僕の頭は
ミックスボイスの練習でパンパンに支配されていたからです。
やっぱり、
高い声を出したい=ミックスボイスの練習!
みたいな風潮があるじゃないですか。
だから、つい盲目的に
せっせと地声と裏声を繋ぐ「ミックスボイス」の練習だけに集中しちゃってたんですよね。
ちっちゃい声で地声と裏声を繋ぎ続けたり。
必死に裏声にエッジボイスを混ぜたり。
でも、最初にやるべきなのは、地声と裏声を混ぜる「ミックスボイス」の練習の前に、
地声と裏声を徹底的に分けること。
もっといえば、
唇、舌、喉、顎、仮声帯、喉頭蓋、など
喉の全てのパーツをバラバラに動かせるようにすることが最優先だったんです。
知り合いのプロ級に歌がうまいギタリストも指を
一本一本動かせるように訓練してましたが、
喉も同じで、喉のパーツを一つ一つバラバラに動かしていく
喉の整理整頓をしなければならなかったんです。
実際、先生やその弟子は
みんな、発声の土台をがちがちに固めてました。
まるでピアニストが、指をしなやかに一本一本動かすかのごとく、
喉のパーツを分離して、整えて調整していく。
そして、みんな
ミックスボイスだろうが、ベルティングだろうが
あっさりと高等テクニックを身につけていく。
あまりにもその一連の流れは鮮やかでした。
僕が、顔を真っ赤にして必死こいてミックスの練習しているときに、
涼しい顔してぐんぐん歌が上手くなっていく人たちがいる。
その事実にかなりショックを受けました。
でも同時に嬉しかったです。正直、ホッとしました。
やっぱりどんなに「大丈夫だ。僕だってきっと上手く歌える。」と強がっても
夜ねる前に電気を消して真っ暗にすると、ふと不安になっていました。
自分がいくらミックスの練習をやっても、上手くいかなかったのは
才能がないからなのか?
とか
自分の喉だけ不良品なんじゃないか?
とかね。
僕の中にいるもうひとりの自分が、
「やっぱりお前には無理だよ」って、耳元で囁いてくるんです。
ここだから言えますけど、正直
何度歌うことを諦めようと思ったかわかりません。
何度歌が上手く歌えないのを、遺伝子のせいにしようと思ったかわかりません。
実際この先生でダメだったら、今こうして皆さんに情報を届けていることもありませんでした。
でも、ちゃんと喉の土台を固めていけば
ミックスボイスを習得できる。そして歌唱力は青天井に伸びていく。
そんなシンプルな真実をきっちり根拠とセットで教えてもらえたので
モヤモヤと霧がかかっていた視界がパーッと開けて
スッキリしたんです。
その日のレッスンの帰り道は、まだ雨が降っていたけれど、
僕の心は満点の晴れのように感じられました。
歌唱力を一気に高めて。そして僕の想い。
ゴールまでの道のりを知ってからは、一心不乱にボイストレーニングに取り組みました。
今でもあの日は忘れはしません。
免許を取り立ての車で、近くの本屋まで運転して行ったときのことです。
本屋の駐車場に車を停めて
いつものように、車の中でipodの音楽を聴きながら口ずさんでいたとき。
ふと、「試しに、力強く高音を出してみようかな」と思ったんです。
念のため、車のドアをバタンと閉めなおして。
僕の車の前を歩いていく人たちが、こっちを見ていないのを確認して。
そしてふと高音を出してみると、みょうに鼻の方に響きを感じたんです。
それまでどんなに鼻に響かせようと思っても、胸から響きを上げられなかったのが、
まるで鼻から声を出しているかのように感じられたんです。
あまりに急なことで、頭が声に追いつきません。
でも気づいたら に繰り返し声を出している自分がいました。
やっと掴みとった感覚が、消え去ってしまわないように。
何度も何度も何度も何度も。何度も。
その日から、何をしている時もボイトレが頭から離れませんでした。
大学の講義なんて、教授の手を目で追ってるだけで、
内容なんて頭に入ってきやしませんでした。
ノートをとっているフリして、
黒板を見ながら、小さい声で感覚を忘れないように声を出し続けました。
一度掴んだチャンスを二度と離したくない。
そんなつもりで、毎日練習に命を捧げたんです。
そして、E4 → F4 → A4 → C5 → E5 …
ぐんぐん音域は伸びていきました。
胸の奥がじんわりと暖かくなる感覚でした。
地声のような高音を無理なく出せるようになりました。
スムーズにビブラートがかけられるようになりました。
とろかったフェイクは、素早くかけられるようになりました。
ピッタリと音程を取れるようになりました。
音程をまともにとれない、そして高い声が出ない
頃の自分はどこにもいませんでした。
まさに、どんな技術にも対応できる「自由な喉」を手にいれたような気分になったのです。
ボイトレで生き方が180度変わる。
ボイストレーニングを通じて、歌唱力を高めることができたのはもちろんなのですが、
それ以上に、自分に自信を持つことができるようになりました。
おもえば、僕はそれまで1つも成功体験がなかったように思います。
朝一番に、誰よりも早く塾の自習室に行って、
誰よりも遅く塾を出る。
くる日もくる日も、指先の皮がめくれるまで眠い目をこすって勉強したのに、
僕の受験番号はありませんでした。
大学受験でもそれは同じ。
「頭が悪いんだから、どうせ努力するだけ無駄だ」とひねくれてしまい、勉強そのものを放棄し、
本当に通いたい大学に行くこともできませんでした。
努力することの素晴らしさ、尊さにフタをしてしまったのだと思います。
かと言って、運動が得意なわけでもなく、コミュニケーション能力が高いわけでもない。
ルックスがいいわけでも、面白いわけでもない。
もちろん
「自分はどん底でした!!」と言いたいわけではありません。
でも、何をやっても中途半端で、
「これなら僕は得意なんだ!」と自信を持って言えることが一つもない自分、
何一つ成し遂げられていない自分に嫌気がさしていたのも事実なんです。
ただ、声を変えたことで、僕の生き方はガラリと変わりました。
カラオケやライブで歌えば、自分の歌声を聞いて喜んでくれたり、感動して涙してくれる人がそこにはいました。
以前ネット上に動画を投稿した時は、自分の歌声を好きだと言ってくれる人が
こんなにもたくさんいることも知れました。
そんなふうにして、少しずつ少しずつ自分の中の自信が湧いてくるのを実感できて、
毎日が本当に楽しくなったんです。
僕の人生はボイストレーニングをきっかけに、確かに好転したのです。
これは劇的に歌唱力を高めることができるボイストレーニングを知れたからに他なりません。
「なんとなく声が変わったような気がする…」といった微妙な変化では、僕は今までと同じような
人生を歩んでいたでしょう。
だからこそ、ライフスタイルがガラッと変わるほどに、
劇的に声を変化させるボイストレーニングを一人でも多くの人に届けよう。
そう思って、ボイストレーナーを志したのです。
実際、自慢ではなく
プロのボイストレーナーとしてたくさんの人の声を劇的に変えてきた自負があります。
そして、僕の生徒さんたちは
声を変えたその先の生き方・人生までガラッと変えてしまい、
皆さんそれぞれが輝くような毎日を送っています。
もちろんプロ歌手としての夢を叶えた方も多いですし、
それだけではなく、僕の生徒さんは個人個人、様々な夢や目標を達成しています。
・50代後半から歌を初め、SNSを活用して数千人規模のツアーを成功させている方
・ふつうの大学生から実力派歌い手youtuberとして成長して輝いている方
・得意のトークスキルに歌を掛け合わせて、トッププレーヤーにのし上がった歌舞伎町の現役ホスト
生徒様が、本当に叶えたい目標・夢を実現させているのを目の当たりにし、
大袈裟ではなく、
声を劇的に変えることは人の生き方を180度変える力を持っていると確信しました。
だからこそ、これからもボイストレーニングを通じて本当に叶えたい目標・夢を達成することができる
ほどに効果の高いボイストレーニングを提供し続けていきます。
気休めのトレーニングではなく、人生が変わるほどに
劇的に声が変化するボイストレーニングのインパクトを一人でも多くの方に知っていただきたい。
その思いで、目の前の生徒さんに真摯に向き合っていきます。
これからもよろしくお願いします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。